ある日

夕暮れ時に最寄り駅より一つ手前の駅で降りて、家路をいそぐ。
ヤケに日が暮れるのが早い。
ふと知らない路地に迷い込み、それでも不安にもならず、テクテク歩く。
すると、外国人の男性二人がなにやら大声で笑っている。
ふと見ると二人の目線の先に何やら動くもの。


鳥の丸焼。

ん?
こんがり焼けた鳥の丸焼きがバタバタと動いている…。

見間違いではない。
アレは鳥の丸焼だ。
ん?
なぜ?
なぜ丸焼きが動いている?

そんな疑問で頭が一杯な僕を横目に、赤い車が通り過ぎ、丸焼きを踏み潰して行った。

外国人はより一層笑っている。

そして、僕の疑問は解決する。
丸焼きにはラジコンが仕込まれていて、ラジコンによって丸焼きはバタバタと動いていたのだ。

なるほど。
そう納得して僕はまた歩き出した。



という夢をみました。
それだけです。