テレビはないけど

 1ヶ月ほど前、テレビが壊れました。あ、テレビが壊れた!と実感する形で、完全に壊れました。全く映らなくなりました。ボリュームを下げるとなぜか、一瞬かすかにモノクロで映ります。ボリューム「+」を押してるのに下がります。最初は叩いて直していましたが、その叩きもちっともきかなくなりました。平成21年も私の家では毎日のようにテレビが叩かれていました。14型ブラウン管テレビ、10年の寿命でした。それからテレビがない生活を送っています。ラジオを聴くか、DVDをPCで観る生活が続いています。
 私は家に帰るとまずテレビの電源を入れる人間だったので、最初はかなり寂しかったです。すぐ買えばいいのですが、お財布のこともあるので、もうちょっと後でいいや、、、と引き延ばし1ヶ月が過ぎました。そして不思議なことに、テレビがなくても寂しくなくなってきました。テレビがなくても生きていけるのです。見回すと、なくても生きていけそうなものってたくさんある気がします。
 なくても生きていけるけど、あってほしいもの、あると嬉しいもの、そして必ずないといけないもの、それを意識しながら生活したいなぁと思いました。
 しかし友達が「昨日の探偵ナイトスクープ観た?」と言って、お箸で飛んでる蜂を捕まえ、そのまま食べるおじさんの話を聞いた時、無性にテレビが欲しくなりました。テレビ、なくても生きていける、でもあると楽しいもの。そんなの後でYouTubeで観れる、とかDVDになったら観れるとも思いますが、やっぱり私の中でナイトスクープは金曜日の夜に、ちゃんとその時に観たいものなのです。
 さて来週末はいよいよ「京都かよ!」が京都のアトリエ劇研で上演されます。私が蜂のおじさんの話を聞いて、無性にテレビが欲しくなったみたいに、もし観てなくて後日「京都かよ!」の話を聞いたら、無性に観てみたい、観たかったなぁ、、、と思う公演になるんじゃないかと思っています。
「京都かよ!」実に「京都かよ!」って感じですが、「京都かよ、、、」なんて思わないで「京都かよ!!!」って、まるで三村みたいに、大きくツッコミつつ、「京都かよ!」ぜひ観にきてくださいね。