あと何回?

岩崎です。

日々、銭湯通いです。
昨日お風呂に入っていて、ふと、三人芝居の役を演じるのは、本番合わせてもあと数えるほどなんだと、唐突に思いました。

頭ではわかっていたけど、急に身にしみて感じたのです。

で、悲しいというか寂しくなった。
もう、身体感覚として。《彼女》になる時間は残り僅かしかない。

私は、正直、役になりきるって感覚がよくわかりません。どこまでいってもやっぱり《私》がいる。
客観的になろうとしたってやっぱり主観は存在していて、いや、そもそも、主観ありきの客観じゃないのかとか思ってしまう。
ただ単に、自我が強いだけかもしれませんが。
だから、客観的になろうとすることはありますが、自分の客観が本当に正しいのかは、いつも信じれません。


でも、昨日感じた寂しさは、《彼女》が《私》から剥がされる寂しさな気がして、だけど、それは決してなりきっている感覚からくるものじゃない。
...なかなか上手く言葉にできないなぁ。


でも、30分でも、私じゃない誰かの人生を体験できるのは、面白い。誰かが(今回は田辺さんが)つくりあげた世界でも、そこに存在する以上、そこには別の人生があるんだと思う。物語って、そういうものなんじゃないかな。
私はどこまでも私の人生しか生きられないので、垣間見るだけでなく、他の人生を一部でも体験できるのはゾクゾクすることです。

と、思ったり。