点在する、私の稽古場日誌5

7月30日(木)

 今日は照明の根来さんも稽古に来てくださり、微細な部分のお稽古をしました。改めて思いますが稽古とは繰返しの連続です。今日は同じシーンを何度も繰返しお稽古をしました。実験をしたり、少しずつ変化させたり地道な作業ですが、この時間が作品の精度を高めます。しかし繰返しの稽古には、普段よりさらに高い集中力が必要な気がします。俳優は何度も同じことができないといけない。その難しさを強く感じています。
 稽古後、個人面談が終わった岩崎さんと伊藤さんでゴハンを食べました。いま岩崎さんのことを皆「岩崎さん」と呼んでますが、「岩崎さん」っていうと、みんな身近に別の「岩崎さん」がいてその「岩崎さん」が頭をよぎるよねということになり、これから「岩崎さん」じゃなくて別の呼び方で呼ぼう、さぁ何て呼ぼうという話になりました。
伊藤さんは小枝子(サエコ)の「小枝」をとって「コエダ」って呼ぼうと言っています。が、私はどうしても「コエダ」っていうとまず「桂小枝」が浮かんできて、なんとなくナイトスクープでレポートしている小枝の映像が頭に浮かんできます。「小枝(コエダ)ちゃん」だと、お菓子の「小枝」が浮かんできます。おお、かわいい。なんだかんだで私は「小枝(サエ)ちゃん」って呼ぼうかなぁと思っています。
岩崎さん、コエダ、コエダちゃん、サエちゃん。小枝ちゃんだけじゃなくて、みんな呼ばれ方って、場所とか人によって違います。私も呼ばれ方のバリエーションは少ないけど、仕事場と稽古場では呼ばれ方が違います。本條さん、マキちゃん、ホンジョウ。小学校の頃はもっと違ってました。まきちゃん、まきりん、まきまき、まき、男の子からはデコ(おでこが広いから)、デコリン、デコデコデコリン、まきぐそ(きたないけど)
いっぱい呼ばれてたなぁ、私。今までの自分のあだ名を思い出すのも面白いです。