星の王子さま

　先日お稽古が始まり読み合わせをしました。２時間かけても読み終わらず、最後の方はみんな大急ぎで早口での読み合わせとなりました。
まだ全員集合していませんが、今回は出演者もいっぱいで人のパワーを感じます。
　今回私は娘の役で、屋敷のご主人をお金持ちらしく教育するのですが、その一環として主人に本を読むよう命じサンテグジュペリの「星の王子さま」を読ませます。
　主人は1ページ読むのに1時間かかってしまい、「なんで中学生が読むレベルの本1ページに1時間もかかるの？？」というようなやり取りがあるのですが、そのくだりでドキッとしてしまいました。
なぜなら私がまさに「星の王子さま」を読んでいる途中だったのです。
　別に戯曲に登場するからではなくて、読んだことがなかった私は、知人にお勧めされて読んでいる最中でした。
さすがに1ページ1時間はかからないけれど、私も本を読むのに時間がかかります。
　私は朝の通勤電車で「星の王子さま」を読もうとしました。
しかしギュウギュウの車内で「星の王子さま」を読むということがいかに無茶で、「星の王子さま」と通勤電車がいかにミスマッチかということにチャレンジ３日目でやっと気づき、もっと「星の王子さま」との出会いを大事にしようと思い読むのを保留にしていました。
なので、読むのに１０日位かかってしまいそうなのです。
でもいいのです。
よい本はじっくり読みたいのです！
出会いを大事にしたいのです！
だから今夜はコーヒーでも飲みながら「星の王子さま」を読みます★

星の王子さま （集英社文庫） [ アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ ]