2008-03-22 ゴミ 神藤恭平 この前電車に乗っていると、前の座席からにゅうっとゴミが出てきて、僕の足元にぽとりと落ちた。僕の前の席に座っていたおばちゃんが、尻の後ろの座席の隙間に自分が食べたパンのごみをねじ込んだのだ。正気の沙汰じゃない。僕はにっこり笑って、ごみを拾い、出てきた隙間に押し戻した。奥へ。もっと奥へ。おばちゃんは尻で言った。「あれっ?」