歯医者さん

先日朝起きたら前歯が欠けていて歯医者に行った。
その日は日曜でほとんどの歯科は休みだったので、梅田の百貨店の中にある「DENTAL BEAUTY」と書かれた歯科にいった。
受付が美容室みたいにキレイでちょっと変な感覚だったが、先生が出てきて動揺を隠せなくなった。
正直、自分の口の中を隅々まで見せるので、白衣のおじいちゃん先生を密かに希望していたのだが、先生は若く、背が高く、茶髪で、私服のお兄さんだった。「○○です。今日はよろしくおねがいしまーす」と挨拶をされ診察台に座らされたが、「歯が欠けました」と伝えるのが恥ずかしかった。
挙動不審な私を先生は「歯医者嫌い」だと思ったらしく、「僕も歯医者さんは好きじゃないですけど、でもすぐ済むからがんばってねー」と優しい言葉をかけてくれたが、その後も口を開けたまま説明や質問をされ、その度に私は「んー」とか「あー」しか発することができなかった。
しかもどうやら歯が欠けた原因は寝ている間の「歯ぎしり」ではないかということだった。会ったばかりのお兄さんにお口の中を見られ、歯ぎしりのことまで知られてしまい、あぁでもそれが歯医者さんのお仕事なんだけど、でもでも、やっぱり私服の、かっこいいお兄さんとなると恥ずかしかった!!
うら若き乙女の年頃じゃないけど、本條の乙女心はまだまだ消えてませんでした。