お盆

本條です。お盆になると実家は毎年、迎え火と送り火を炊いていた。
さいころは花火をやるみたいにはしゃいで、ちょっとした焚き火のつもりだった。
あれはご先祖様を迎え、お盆の間一緒に過ごして、また見送っていたのだなぁ。
 お正月に坊主めくりをしたり、十五夜に大量の団子を作ったり、おせち料理をつくったり、そのときはその習慣の美しさなんてぜんぜん意識していなかったけど、いま思い出すとすごく美しいものに思える。
 一人で生活していると、そんな風習を忘れてしまいそうでときどき悲しくなるときがある。