占い本

こんばんは。
火曜日の永見です。

先日、学生時代からの友人であるSくんが誕生日を向かえた。
学生時代、下宿も近かった僕らは恐ろしいくらいの時間を共有している。

【占い本】という謎の本が僕らの中で流行っていた頃、僕らはベロベロに酔っぱらいながら夜な夜なそれを楽しんでいた。
【占い本】とは、全てのページにありがたい助言が書いてあって何かしらかの悩みを口にした上でランダムにページを開くとありがたい助言をいただけるという代物。

ベロベロに酔っぱらいながら、バカみたいに真剣な眼差しで、僕らは当時のアホな恋心や将来の希望をこの本に託した。可笑しな話、当時彼と僕はその本を真剣に『先生』と呼んでいたと思う。
酔っぱらった2人が、恐ろしく狭い部屋でバカ騒ぎしながら一喜一憂泣き笑っていた夜、近隣の学生はさぞ迷惑していた事だろう。

あの頃みたいにバカみたいな悩みだけ持っていけるなら、きっと僕らは幸福だろう。
Sくん誕生日おめでとう。

それじゃまた火曜日の夜会いましょう。