通称『ティム』

こんばんは。
火曜日の永見です。

先日家の近くの行きつけのBARで深夜久しぶりにアフロの外国人男性に出くわした。
アフロの外国人男性を見るとつい通称『ティム』という男の事を思い出してしまう。

19歳の頃僕には通称『ティム』というアメリカ人の顔見知りがいた。本当に『ティム』という名前だったのかは今では調べようがないが、当時留学生だった彼は何を思ったのか突然僕の元へやってきてすこぶる陽気に英語で話しかけてきた。

突然どないやねんと思いながら僕は笑ったが、よくよく聞いているとどうやら彼は『そのアフロ俺とオソロでいかにもクールだぜフレンド』と言っているようだった。
確かに当時の僕の頭はアフロ意外の何ものでもなかったのだが、ただ彼の陽気さにはある種の輝きすらただよっていた。
それからというもの、学校で見掛ける彼はいつも恐ろしく陽気に笑っていて、僕はといえば当時付き合っていた女の子から『ティム』と冗談混じりに呼ばれたりした。

僕のアフロが伸び妙なソバージュに変わった頃、いつの間にか通称『ティム』は居なくなった。

今でも言える事が1つある。僕の中に彼ほどの陽気さは未だ見当たらないという事。

それではまた火曜日の夜会いましょう。