なぜに今年も

明けましておめでとうございます。
気がつけば、2010年。
今年はどんな年になるのでしょうか。

私はここ数年の初詣は、京都の下鴨神社にお詣りしております。自宅から徒歩数分。まぁ、氏神様ということで。
新年になってすぐ、夜の内にいくと、暗闇の中でかがり火が焚かれていて、それがとても綺麗です。あの火を見たいが為に、どれだけの人混みだろうと、毎年新年になった瞬間に家を出てるような気がします。
夜に見る火って、なんか好きです。

おみくじも引きました。
なぜか三年連続で、《波瀾の兆し》です。
私の人生は、そんなに波瀾に満ちてるのか。いや、そんなことはない。結構、ぼーっと過ぎてる時も多いぞ。
あくまで、兆し止まりということかしら。

そんな《波瀾の兆し》への心構えと対策として、今日一冊の本を手にしました。

■『風姿花伝・三道』世阿弥/竹本幹夫=訳注(角川文庫)

有名な能の大成者・世阿弥の著作です。能の心得を書き記したものですが、能だけにとどまらない奥深さがあります。岩波文庫のものを今まで読んでいたのですが、上記の本は、現代語訳も解説もついていて、非常に読みやすいです。よりわかりやすいので、改めてハッとしたり。とてもオススメ。
色々な演劇の入門書があるけど、個人的にはまずこれを読んでから、って気がします。
すごーく昔の人が紡いだ言葉が全然廃れることなく、生きている感じ。
読むと、精進せにゃと思って、背筋がぴんとなります。

この心意気を忘れなきゃ、波瀾だろうがなんだろうが、きっと色々立ち向かえる気がするのです。

そんな感じで、2010年も宜しくお願いします!