点在する、私の稽古場日誌1

7月20日(月・祝)海の日

気づけば7月も後半です。もうすぐ夏本番。そして

京都芸術センター舞台芸術賞2009ノミネート
France_pan 15th
「点在する私」

本番まで、あと2ヶ月ちょっととなりました。

 これから本番まで、本條マキ目線も交えつつ、稽古場日記をつけていきます。
継続が苦手ですが、継続は力と信じてがんばります!

 今週は7月19日(日)、20日(月・祝)だったので、2日間、13時から19時までお稽古でした。

13時から19時、集中力が保たれます。
稽古の能率がよいような、、進み具合も良い感じです。長すぎず短すぎずと感じるのは、私だけかしら??

 昨日は、まず出来ているところまでを軽く通しました。
ランタイム53分。お、タイムでは、もう半分以上出来上がっています。しかしまだまだこれから。じっくり煮詰めていくようです。
 今回の作品のテーマは「私性」です。
テーマっていうと、イヤかもしれないけど、でもテーマっぽいものです。
前々回の稽古では、「私性」をめぐって、大きくもめました。特に私なのかな。。
「私性」が反映され脚色されたものを演じることに対し、どう思うのか。内容が俳優にとって真実かウソか、観客にとってはどちらでもいいことか。俳優にとってはどうなのか。それを出来る人もいれば出来ない人もいて、出来ない人は俳優じゃないのか。
 現段階の戯曲で私性が反映されているのかいないのか、それはわかりませんが、作品づくりの作業で、「私性」を扱うことについて大きく問題になりました。
 今回の作品では人間の「私性」について扱います。
その作業はとてつもなく重く、辛く、そして価値ある作業です。
人生を扱うこと、とっても尊いものです。
私はそう感じています。今回の作品づくりに関わる皆が、そう感じています。
 演劇はそもそも「ウソ」であるけれど、そうじゃなくなる瞬間があると私は思っています。
 事実はウソであっても、真実で本当になる、そういう瞬間が舞台にはあります。
 また、今回はお稽古で俳優の私物をたくさん使っています。
それを観るのも、面白い。あぁ、「面白い」と言ってしまうのです。「面白い、interesting」って、差し障り無い言葉のようで、私には重い言葉です。
 なんか、別にギャグもやっていないのに「面白い」って言われるのは、抵抗ないですか??
 私物をみると、その人の人生をちょっと覗き見してる気分がします。
 お稽古中に隣の生け花教室のおばちゃんからお菓子をもらいました。おばちゃんどうもありがとう!
 休憩中に皆でいただきましたが、もらったゼリーは、神藤くんの実験用小道具になりました。頂き物も大事な実験材料。おー、伊藤さん余念がない。
 加藤君の現段階の変装は、何回みても、笑ってしまいます。目の端にちょっと入っただけでも、ウッてなります。なんでこんなに面白いんだろう。
速水さんの現段階の変装も面白い。かわいい。
面白いって言ってごめん。でも、面白い。